メンズこそ乳液を使うべき。今こそ肌改革をしてみよう。

スキンケアの基本であるメンズ用乳液について美容ライターが教えます

「ベタ付くから乳液は苦手。化粧水だけ使う。」
「顔がテカリそう。だから乳液はつけない。」

メンズコスメが人気になるにつれ、美意識の高まりにより洗顔やスキンケアに気を遣うメンズは増えましたが、乳液に関してはまだまだよくわかっていらっしゃらない方が多いように思います。

上記のような事を心配されているメンズの方は乳液の種類や使い方、またその役割をまずはよく理解する事をおすすめしたいです。

メンズ用乳液には現在幅広い種類があり、選ぶ種類により効果は大きく変わってくるのです。

化粧水に近いタイプの乳液や美容液、クリームに限りなく近いもの等、同じ様に見えても用途や目的別に分けられて用意されているので、ご自身の肌質に合わせて乳液を選ぶべき。

特に皮脂分泌量の多いメンズの方の乳液選びは要注意。間違ったタイプの乳液を選んでしまうと肌トラブルを起こしかねません。

そんなまだまだよく知られていないメンズ乳液について今回は乳液の必要性をはじめ、その役割や使用する順番など長年乳液を色々試して使っている美容ライターである私が詳しく解説します。

意外と知らないメンズ乳液の役割とは

メンズ乳液について

乳液にはベタつきのないさっぱりとした化粧水に近いタイプやなめらかでしっとりとした美容液やクリームに近い使用感のものなど様々。

まずはメンズ乳液について理解を深めていきましょう。

皮膚膜の役割を果たす

洗顔後の肌は、肌の表面を覆う皮脂膜が一時的に取り除かれた状態になります。
皮脂膜を失った肌はモイスチャーバランスが崩れ、肌バリア機能が低下し乾燥を招いてしまいます。
この時、皮脂膜の役割として肌を保護してくれるのが乳液です。
洗顔後速やかに乳液を使うことによりお肌にうるおいの膜を与えてくれます。

水分と油分のバランス調整として必要に応じて乳液で補う

人の肌は水分・NMF(天然保湿因子)・脂質のモイスチャーバランスによって恒常性を維持しています。
しかしこれらは紫外線や加齢や刺激などにより減少し、乳液をはじめとする化粧品で補ってあげなければいけません。

お肌の水分、油分のバランスが崩れているなと感じた時には乳液には、水分がたっぷり入っていて、皮膜の役割だけでなく角質層の保水性を高め、水分と油分をバランスよくキープしてくれるものもあるので試してみると良いでしょう。

メンズ用乳液の種類を解説

乳液について詳しく解説

乳液にはたくさんの種類があります。

主成分はオイルですが、クリームよりもさっぱりとした使い心地で、お肌の上に均一に薄く伸ばすことができるのが特徴。

お肌に馴染みやすいので様々な用途を考えられて作られている乳液。それらをいくつか挙げてみました。

洗顔後に使う保湿用乳液

一般的に乳液と呼ばれているものは保湿を目的に作られているものが多いです。

洗顔後に使う保湿用乳液はその最たるもの。セラミドやヒアルロン酸といった成分を含み、水分が多く、化粧水とクリームの両方の役割を果たしてくれる優秀な乳液も。

外見は粘り気のある白いミルクの様な液体状のものといったところ。

紫外線を防止するUV乳液

紫外線対策はメンズも今や必須。最近はそういった重要に応えてメンズUV乳液といった種類のものも多く販売されています。

通常の乳液の保湿性能に加え、紫外線をカットする紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が配合された乳液です。

SPFやPAといった表記がパッケージされているものを指しますが、紫外線吸収剤はアレルギーの原因になることもあるので、気になる方は「ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)」と表記されているものを選びましょう。

肌補正効果があるティント乳液

こちらはメンズコスメ上級者向け。ほんのり色がついた乳液です。

ピンクやベージュなどの色がついているのですが、お肌がくすんでいるなと感じた際やニキビ跡を隠してくれるというもの。

UV効果も付いているものもあり、メンズファンデーションとして使うこともできます。

保湿用乳液、UV乳液、ティント乳液と色々メンズ乳液にも種類があるのをわかっていただいたところで、次の項目では一段上のお肌づくりのためにもう少し深く乳液のことを見えていきましょう。

メンズ乳液の詳しい使い方や周辺知識

スキンケアの周辺知識

メンズの方も基本的に乳液は必要ということがわかっていただいたところで、メンズ乳液の詳しい使い方や周辺知識を見ていきます。

乳液を使う順番は洗顔→化粧水→(美容液)→乳液の順番が基本。

美容液はお肌に栄養を与えてくれるものなので、お肌が疲れているな..
集中的にケアしたいな..と感じる際にプラスすると良いでしょう。

最近ではメンズコスメ初心者の方や朝は時間がない!という方に向けてこれらが1つにまとまったオールインワンと呼ばれるものも人気があります。

また化粧水の後に使う美容液ジェルといったものも。

よくメンズの方の中には化粧水だけで終える方もいらっしゃいますが、乳液や美容液ジェルを使わないと水分と油分のバランスが崩れる方もいらっしゃるので乳液や美容液ジェルを合わせて使うようにしましょう。

洗顔後の皮脂膜が取り除かれた状態に水分をプラス(化粧水)→美容液で栄養を補給→乳液でフタをして水分を保つ。これが大事です。

それでは次に乳液はどうしてもベタベタするので苦手という方に向けて乳液の正しい選び方をご紹介します。

肌がベタベタしてしまうという方はそれぞれのお肌に合った乳液を選べていないことが大きな理由として考えられます。

肌タイプ別メンズ乳液の選び方

乳液にはおおざっぱに分けるとさっぱりタイプとしっかりタイプの2つ。
肌タイプ別の乳液選び方

どちらを選んで良いのか分からない場合は、ご自身の肌タイプで判断するようにしてください。

普通肌にあうメンズ乳液とは

普通肌とはお肌のトラブルが少なく、水分量と皮脂量のバランスが取れているケースが多いです。この場合は使用感やテクスチャー(サラサラかしっとりかなど)で選んで大丈夫。

乾燥肌に合うメンズ美容液の選び方

乾燥肌とは皮脂量・水分量ともに少ない肌タイプのこと。
こういった乾燥肌タイプのメンズの方はセラミドはもちろん、ヒアルロン酸などが配合され、油分が多めのタイプの乳液を選ぶと良いです。

部分的に乾燥がひどい場合はさらに保湿クリームをプラスすると○。

乳液選びに最も気をつけるべき!?ニキビ肌・オイリー肌

メンズの方を肌タイプ別に分けると最も多くなるのがオイリー肌。

オイリー肌なので文字通り油分が多い肌のことを指すのですが、表面の皮脂は多いのに内側の水分量が少ないことが多く、インナードライ肌とも呼ばれることも。

この場合は水分が多めのさっぱりしたタイプの乳液を選ぶと良いでしょう。

もう1つのニキビ肌の方はさっぱりしたタイプを選ぶのはもちろん、ビタミンC誘導体・ビタミンE誘導体が配合される化粧水をたっぷり使用し、仕上げの乳液の量は少なめにすることがポイント。

ただしニキビ肌の方は乳液の油分がニキビ菌の栄養となってしまうケースもあるので、乳液を使ってニキビが悪化する場合には、乳液を使用せずに美容液ジェルに変えてみるのも1つの手です。

ニキビが痛む、炎症を起こしている場合はどちらも使用せずに皮膚科のアドバイスを受けた方が良いでしょう。

その他メンズ乳液を選ぶ際のポイント

乳液選びのポイント

これまでは肌タイプ別にメンズ乳液の選び方を見てきましたが、そのほかのポイントもご紹介します。

季節やその時の肌の状態に合わせて選ぶ

お肌は一年中同じ状態ではありません。

季節や体調、環境などにより変わります。
1年を通して同じ乳液をずっと使い続けるのではなく、肌の調子によって乳液のタイプを変えることがベターです。

メンズ乳液が最も活躍するのは肌荒れを起こしている時

肌がヒリヒリしたり、乾燥が悪化して肌荒れを起こした時など、何もつけない男性が多いですがこれは絶対にNGです。

基本の3stepでしっかりケアをすることが大切なのですが、肌荒れがひどい時は、化粧水などの水分が沁みやすくかえってダメージになる場合も。

その場合は化粧水をお休みして、ヒアルロン酸やセラミドなどが配合された油分が多めの乳液で、しっかり保湿をしましょう。

そして肌を乾燥から守るために、日中はUV効果のある乳液でお肌を守ることが大切です。

美容ライターが教える乳液の正しい使い方とコツ

美容ライターが教えるスキンケア

乳液の効果をより高めるために、正しい塗り方をマスターしましょう。

そのポイントとは

  • 化粧水・美容液の後に使う
  • 適量を全体的に優しく伸ばす
  • 乾燥しやすい部分は重ね塗りをする
  • セラミド配合のものはマスト

これらポイントをそれぞれ簡単に解説します。

化粧水・美容液の後に使う

これは文章の中でもご説明した通り、フェイスケアは基本の3stepが大事。
化粧水→美容液→乳液
or
化粧水→美容液ジェルの順番で使用しましょう。

乳液には油分が含まれているので、最初に塗ってしまうと化粧水や美容液の浸透を妨げてしまいます。乳液を使用する際にはお手入れの最後、もしくは保湿クリームの前に塗りましょう。

適量を全体に優しく伸ばす

まずは適量(1円玉ほど)を取り、両手の平で重ね温めるようにこすり合わせます。

手の平に広がったら、顔全体を覆うようにして優しく包み込み馴染ませましょう。

この時、何度もこすると摩擦で肌にダメージがかかるのでNG。

優しくプッシュして、肌の奥へ乳液を届けるように馴染ませるのがポイントです。

乾燥しやすい部分は重ね塗り

目の周りや頬など部分的に乾燥を感じる場合は、適量を指でつけていきます。

その際に男性は力を入れてこすりがちなので、薬指に乳液をとり優しく内側から外側に向けて伸ばしましょう。

セラミド配合のものはマスト

保湿の最大の目的は、角質層の潤いをキープすること。

その潤いを保つためには、セラミドといった成分を化粧品で補わなければいけません。

セラミドは元々肌に蓄えられている成分ですが、加齢や環境、ストレスなどにより減少。

セラミドが不足すれば、肌のバリア機能は低下し、外部の刺激に弱くなりトラブルをおこしやすくなります。

乾燥や敏感肌、加齢によるシワやたるみなど全てのトラブルは、このセラミド減少が大きく関係しているのですね。

肌に潤いを与え若々しさを保つためにも、使用する化粧水、美容液、乳液、クリームなど、

化粧品を選ぶ際はセラミドが配合されているものを選ぶと良いでしょう。

まとめ

メンズ乳液についてまとめ

メンズ乳液も日々進化し、一昔前の、「化粧水の水分を閉じ込めるために乳液でフタをして保湿をする。といった性能に加え、お肌の水分バランスを整えたりUVをカットする、色味を調整するなどといった高性能のものに変わってきています。

さらにメンズ乳液の中でもお肌タイプ別や目的別に選べるように細分化がされ、その時に必要な乳液を選ぶことができるようになりました。

メンズ用乳液は、選ぶタイプにより仕上がりが大きく変わるので、今回お話した乳液に対する正しい知識を持つことで、あなたにぴったりなメンズ乳液をぜひ選べるようになってくださいね。

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