最近はファッションコーディネートサイト「WEAR」や動画投稿サイト「TikTok」の盛り上がりもあり男性モデルになりたい!とお考えの方も多いと思います。
実際にファッションフォトグラファーをしている私に相談された方もいます。
ただ、やはり男性モデル志望の方が気にするのは
「男性モデルになるには身長が何センチあれば良いですか?」
ということ。
そう、モデルになるには男女問わずある程度の身長が必要。
いくら顔がかっこよくても(可愛くても)服をかっこよく着こなさなくては意味がありません。
そこでこの”ある程度の身長”これが何センチなのかを解説していきます。
最後までぜひ読んでみてくださいね。
そもそも男性モデルといっても色々な種類がある
まず男性モデルになるには身長が何センチ必要か、を考える前にまずはどんな種類の男性モデルになりたいかを考える必要があります。
現代の男性モデルを大きく分けると
- ショーモデル
- ファッションモデル(スチールモデル)
- 読者モデル(雑誌専属モデル)
- インフルエンサー(WEBモデル)
- 特殊モデル(パーツモデルなど)
となります。
それぞれの違いや内容がわかりますか?
あまりピンとこない方に向けてそれぞれを解説します。
ショーモデルとは
主にランウェイと呼ばれるショーに出演するモデルのこと。スーパーモデルと呼ばれる人たちもここにあたります。
主に活躍の場はファッションショーで、ミラノコレクションやパリコレクションです。
※東京ガールズコレクションや神戸コレクションは別物です(のちに詳しく解説します)
彼らはマネキンとも呼ばれることもあり、あくまでも主役は服をデザインするデザイナーや、コーディネートを決めるスタイリスト。
服を着て、かっこよく歩き、ポーズを決める。表情も無機質なものを求められるというのも特徴。
彼らは東京、NY、ロンドン、ミラノ、サンフランシスコと様々な地域のモデル事務所(エージェンシー)と複数契約し、世界中を飛び回ります。
ファッションモデル(スチールモデル)
ファッションモデルはスチールモデルとも呼ばれ、主戦場は雑誌や広告などです。
彼らはそれぞれのキャラクターやルックスを武器に商品をさらに輝かせる存在。
〇〇さん着用モデル!などと服や靴に付加価値をつけることもできます。
彼らは事務所に所属し、お給料を事務所から受け取っています。
ショーモデルとスチールモデルの事務所の所属の仕方についての違いはスチールモデルは1つだけの事務所に所属するケースがほとんどです。
読者モデル(雑誌専属モデル)とは
最近雑誌の紙面などでよく見かけるこのキーワード”読者モデル”
これは文字通り雑誌の読者の中からオーディションなどで選ばれるモデルのこと。
男性読者モデルの場合、ヘアスタイルやコーディネートを紹介するモデルとして紙面に登場します。
そして読者モデルの中でもワンランク上の存在が雑誌専属モデルと呼ばれる人たち。
雑誌専属モデルのシステムを取り入れているのはメンズノンノが有名。
坂口 健太郎、栗原類、速水もこみち、伊勢谷友介など有名男性モデルとしても、俳優としても活躍している人を挙げればきりがありません。
読者モデルは基本的には事務所に所属しませんが、専属モデルともなると事務所に所属しながら活動するケースが多いようです。
インフルエンサー(WEBモデル)
こちらも最近よく聞くインフルエンサー。
彼らは主にSNSを主戦場としており、自分のキャラクターやスタイルをInstagramやTwitter、WEARで発信することにより自分と共通の趣味を持つ人やフォロワーに対して絶大な影響力を持つ人々です。
SNSやYoutubeなどの自分のチャンネルでコーディネートやアイテムを紹介することにより、ファッションや広告に携わるのですが、多くの影響力を持つインフルエンサーは事務所に所属して活動したりもします。
特殊モデル(パーツモデルなど)とは
特殊モデル(パーツモデルなど)は上記に当てはまらない人たちの総称。
XXlモデルと呼ばれるオーバーサイズの服を着てアピールする人々や、手や体の一部分だけで表現するパーツモデルもこのカテゴリーになります。
彼らも上記の人々と同じように人気が出たり、実績が多いと事務所に所属することが多いです。
男性モデルのカテゴリそれぞれに必要な身長
それぞれ男性モデルといっても色々なカテゴリがあるというのをわかっていただいた上で、本題である身長が何センチ必要か、について結論からお話しします。
結論としてはミラノコレクションやパリコレクションに出演するショーモデル以外は身長が何センチであっても特に制限はない。
ただし、あくまでも服をかっこよく見せる必要がるのでスタイルが良くなくてはいけない。
これを聞いて意外に思われる方も多いと思いますが、これは本当です。
特に日本では様々な洋服のスタイルがあるので、身長が高いから良いというわけではないのです。
低身長でも特別な個性を元に活躍するスチールモデルたち
世界でも一時トップモデルと呼ばれた女性モデルのケイトモス(kate Moss)はモデルとしては、167cmととても小柄です。
しかし彼女は強烈な個性と抜群のスタイル、美しいフェイスで一時代を築き上げました。
彼女はスチールモデルとしてですが、その存在感を買われ、ジョンガリアーノ(John Galiano)カルバンクライン(Culvin Klein)のショーにも度々出演しています。
また男性モデルで例を挙げるとTVでも人気の栗原類は177cmしかないとされています。
しかしMENS NON-NOで大人気モデルとして活躍し、パリコレにも出演したほど。
このように雑誌や広告で活躍するファッションモデル(スチールモデル)と呼ばれる人は個性やスタイルの良さがあればある程度の身長でも活躍できます。
しかしショーモデルと呼ばれる、パリコレやミラノコレクションに出演するような男性モデルになるには身長が必要です。皆がケイトモスや栗原類のような特別の存在になるというわけにも行きませんから。
そのラインとは
スーパーモデルと呼ばれるようなショーモデルに必要な身長
多くのモデル事務所のマネージャーと話をしたことがあるので、その経験から割り出すと、
男性モデルの場合必要な身長は185cmから
女性モデルの場合は170cm以上となっているように思います。
それ以下の身長の場合、先述したケイトモスや栗原類のようないわば特別なルックスやフェイスを持っていないと出演自体不可能。
頭身でいうと9頭身から10頭身が現代モデルでは求められます。
これは日本人にはかなり不利な条件。やはりヨーロッパやアメリカ人、そして最近活躍が目覚ましい黒人モデルたちとは体のつくりが違います。
しかし、最近は日本人の骨格も変わってきていますのでKOHEI TAKABATAKEのような188cmある世界でも活躍する男性モデルも登場してきています。
では185cmの身長に満たない方は男性ショーモデルになるのを諦めなければないのでしょうか。
170cm台でもランウェイに憧れ、ショーモデルとして活躍したいと思われる方もいらっしゃると思います。
そんな方には次のような方法をお勧めします。
低身長でもコレクションなどのショーに出る方法
その方法とは、パリコレやミラノコレクションに出るのは難しくても日本のショーなら出演できる可能性は十分にあるので、そちらを狙うということ。
日本で人気のファッションショーといえば、オートクチュール(高級注文服)やプレタポルテ(高級既製服)を発表するものではなく、みんなが購入できる値段帯の既製服を着て有名モデルや人気男性モデルがランウェイを歩くもの。
その点、日本のファッションショーはリアルクローズ、つまり日常で着るような服を発表することが目的ですから、185cmを超えるようなモデルは逆に出演を求められなかったりします。
つまり170cmの方は既製服を実際に着る人に合うイメージを作り出せるのです。
まとめ
以上男性モデルに求められる身長は何センチなのかを検証してみましたがいかがだったでしょうか?
上でも説明したように、男性モデルといっても色々な種類のモデルカテゴリがあり、ご自身が目指すモデルカテゴリに合う身長があれば問題ありません。
もしまだあなたが10代や20代前半でスタイルがよければ色々な男性モデルになる可能性があります。
ぜひ挑戦してみてください。
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