近頃、スキンケアに力を入れるメンズも増えてきました。
しかし、基本のスキンケアである洗顔とその後のケアについて、正しい順番・使い方で、効果的に行えているでしょうか?
スキンケア用品は、誤った使い方をすると、逆に肌トラブルの原因になります。なかなかニキビや肌荒れが改善しない場合は、毎日のスキンケアに原因があるかもしれません。
本記事では、メンズスキンケア初心者におすすめのスキンケア商品のご紹介と、それぞれの効果的な使い方について解説いたします。
メンズスキンケアの基本、洗顔料、化粧水と乳液の役割・使い方
スキンケアといっても難しいことをしなければいけないわけではありません。
スキンケアの基本はわずか以下の3つ
- 洗顔
- 化粧水
- 乳液
これらを順に行うだけ。それぞれに適切な使い方を見ていきましょう。
洗顔料、化粧水、乳液の役割とは?
洗顔
洗顔料の役割は、汗や余分な皮脂、古い角質、ホコリなどの汚れをきれいに洗い流し、肌をゼロの状態に戻すことです。
汚れを放置しておくと雑菌が繁殖し、肌荒れにつながってしまいます。
また、余分な皮脂は、酸化によって毛穴の黒ずみを引き起こしたり、古い角質は角栓となり、毛穴トラブルの原因となります。
そのため、洗顔はメンズに限らず、スキンケアの基本と言えるでしょう。
化粧水
化粧水の主な役割は、乾燥した肌の角質層に水分を与えることです。
洗顔後や入浴後は、意外とすぐに乾燥してしまうのがデリケートなメンズの肌。
角質層にまで水分を与えることで、その後の美容液などの浸透率も高まります。
なお、洗顔後は必要以上に皮脂を落としてしまっている場合が多く、そのままにしておくと肌のバリア機能が低下し、肌荒れにつながります。
それらを防ぐために、洗顔後の化粧水はメンズにとっても必須です。
乳液
乳液までは使っていないというメンズも多いかもしれませんが、乳液には、化粧水で与えた潤いに蓋をし、保湿をする役割があります。
油分と水分がバランスよく配合されている乳液は、その油分で肌に膜を作り、長時間潤いを保つため、特に乾燥しやすいメンズにとっては大切なアイテムです。
ちなみに、オイリー肌で乳液を避けているメンズは、ベタつきにくい乳液を選んで正しい使い方でケアをすれば、皮脂の過剰分泌を抑える効果も期待できます。
メンズスキンケアの正しい手順と使い方
では、それぞれのアイテムの役割を理解したところで、正しいスキンケアの手順と使い方を確認しましょう。
正しいスキンケアは、「洗顔→化粧水(+美容液)→乳液」の順番です。
洗顔の仕方
洗顔時のポイントは3つ、「ぬるま湯で、しっかり泡立てて、丁寧に洗い流しきる」です。
泡立てを始める前は、手をきれいに洗い、ぬるま湯で顔を洗い流しておきます。
そして、泡立てネットなどを使って、洗顔料をしっかりと泡立てましょう。
肌はゴシゴシと擦らず、乗せた泡で優しく肌をくるくると洗います。
泡を乗せる際は、皮脂分泌の多いTゾーンからがおすすめです。
最後に、洗顔料のすすぎ残しがないよう、丁寧にしっかりと洗い流します。
顔を拭く際も、タオルでゴシゴシと擦らず、そっと押さえつけるように水分を拭き取りましょう。
化粧水の使い方
洗顔後、化粧水を適量(パッケージの記載に従ってください)手に取り、体温で温めることを意識しながら両手に広げます。
付け方は、面積の広い頬や額の中心から顔の外側に向けて、ゆっくり優しく押さえるように広げていきましょう。
目元や口元、小鼻の周りには、再度丁寧に残った化粧水を馴染ませていきます。
なお、化粧水や乳液を手で付けると均等に広がりにくいため、コットンを使った付け方もおすすめです。
乳液の使い方
乳液の付け方も、基本的には化粧水と同様です。
10円玉くらいの大きさなど、乳液ごとの適量を手に取り、体温で温めながら両手に広げます。
顔の中心から外側に向かって優しく伸ばしていき、肌に蓋をするように、そっと押さえ付けましょう。
乳液の使い方として注意したい点は、化粧水のように重ね塗りをしないことです。また、皮脂が過剰分泌しやすいTゾーンは塗りすぎないよう、気をつけましょう。
また、化粧水同様、コットンを使うと均等に乳液を浸透させやすくなります。
付ける際の刺激を減らせるので、デリケートなメンズの肌にはおすすめです。
それぞれの正しい選び方を知って美しい肌を作ろう
洗顔料、化粧水、乳液の役割や正しい使い方がわかったところで、次は、さまざまなメンズの肌質ごとに合った、正しいスキンケア用品の選び方を確認していきましょう。
メンズ洗顔料の正しい選び方
メンズの肌質は、主に3タイプに分けられます。
- オイリー肌
- 乾燥肌
- 敏感肌
加えてメンズを悩ますニキビや吹き出物が多いなど、特徴に合った洗顔料を選ぶことがスキンケアにとっては大切です。
オイリー肌
皮脂が多くベタつきやすいメンズ肌には、クレイ(泥)成分配合の洗顔料や、石けん素地成分がベースとなった洗顔料がおすすめ。
クレイ成分は粒子が細かく、毛穴の汚れや余分な皮脂を吸着させ、しっかり除去してくれます。石けん素地はさっぱりとした洗い上がりですが、洗浄力が強く刺激性があるので、敏感肌の方は気をつけましょう。
乾燥肌
カサつきが気になる肌には、ほどほどの洗浄力で、しっとりした洗い上がりとなるアミノ酸系の成分や、ヒアルロン酸・コラーゲン・セラミドなどの保湿成分が含まれた洗顔料がおすすめ。
アミノ酸系成分がベースの洗顔料の場合、ココイルグリシンKやココイルグルタミン酸Na(K)などの成分が記載されています。
メンズ洗顔料に多い石けん系の洗顔料が合わない方は、このようなタイプをお試しください。
敏感肌
刺激に弱い敏感肌の場合は、香料や着色料・防腐剤などの添加物が少ない洗顔料がおすすめ。エタノールも刺激が強いため、アルコールフリーのものの方が安心でしょう。
肌トラブルを必ず防げるとは言えませんが、アレルギーテスト済みなどの記載があるものも良いでしょう。
ニキビや吹き出物が多い肌
メンズを悩ますニキビや吹き出物が多い場合は、抗炎症成分や殺菌成分の配合された医薬部外品の洗顔料がおすすめ。
含有成分だけでなく、使い方も肌に大きく影響します。しっかりした泡立てと、洗顔後のケアも手を抜かずに行いましょう。
メンズ化粧水の正しい選び方
化粧水も洗顔料同様に、肌質に合わせた成分で選ぶことがポイントです。
メンズスキンケア用品には、メンソール系のさっぱりするものが多くあります。しかし、オイリー肌の場合は、それ以上に乾燥していることが多いため、保湿成分の高い化粧水を選びましょう。
カサつきが気になる乾燥肌のメンズも同様です。
なお、敏感肌やメンズ特有の肌荒れでお悩みの場合、女性用の化粧水を使っても良いでしょう。洗顔料と同じく、添加物が少ないものがおすすめです。
また、過剰な皮脂分泌が改善しないメンズは、ぜひビタミンC誘導体配合の化粧水をお試しください。
このように、肌の状態を正しく理解して、保湿度の高さや含有成分によって化粧水を選び分けましょう。
メンズ乳液の正しい選び方
乳液に関しても、洗顔料や化粧水同様、肌質に合わせて選ぶのがポイントです。
合わせて、乳液に慣れていないメンズは、乳液特有のベタつき感が気にならないものが使いやすいでしょう。
基本的には、すでに肌に合う化粧水があれば、その化粧水の成分と近しいものを選ぶのが妥当です。
乾燥肌であれば、保湿成分が高いメンズ乳液。
敏感肌であれば、無香料・無着色料・アルコールフリーで、かつ抗炎症成分配合のメンズ乳液だと安心でしょう。
ちなみに、医薬部外品はどちらの肌質にもおすすめ。
そして、オイリー肌の場合は保湿も大切ですが、過剰な皮脂分泌を抑えるビタミンC誘導体配合のメンズ乳液がおすすめです。
まとめ
本記事では、スキンケア初心者のメンズへ向けて、洗顔料・化粧水・乳液の選び方から効果的な使い方まで、ご紹介いたしました。
どのスキンケア用品にも共通することですが、正しい使い方をして初めて、効果が現れます。
洗顔のみだったメンズにはプラス化粧水まで、化粧水までは使っていたメンズにはさらに乳液まで、とスキンケアの幅を広げて頂ければと思います。
また、すべてのスキンケア用品を使っていても肌トラブルが改善しない方は、この記事を参考にして、適切な使い方ができているか確認してみてください。
自分の肌質に合ったスキンケア用品と使い方を理解して、トラブルと無縁の肌を目指しましょう。