近頃、メンズコスメやメンズスキンケアって一般的な言葉になってきましたね。
これまでは男性がメイクをすることが=メンズコスメだったりしましたが、今はどちらかというと”スキンケア”の意味合いが強くなってきているような気がします。
そんなメンズコスメの一つでもある「クレンジング」。この男性がクレンジングを使うことに対してどのような印象を抱かれていますか?
メンズコスメやメンズスキンケアに親しみがない男性の方からすると”メイク落としに必要なもの”のイメージがあるかもしれません。
しかし実はメイクをしない男性もクレンジングは必要なのをご存知ですか?
今回はなぜ洗顔だけでなく、メンズもクレンジングを必要なのか?をテーマに詳しくお話していきます。
男性もメンズクレンジングを行う必要がある理由
確かにクレンジングはメイク落としに必要なアイテム。
最近では男性もファンデーションやBBクリーム、リップなどを使う人も増えていますので、メイクをする男性は必ず毎日クレンジングをしてメイクを落とす(オフする)必要があります。
意外と知られていないのが、日焼け止めを使った後は男性もクレンジングを使うのがおすすめなこと。日焼け止めは油分が多いので、普通の洗顔料では落としきれません。
では、メイクをしない、日焼け止めを使わない男性なのであれば、クレンジングは不要なのか?と思われるかもしれませんが、答えはNO。
なぜならば、クレンジングの働きによって清潔で美しい肌を作る、メンズスキンケアを行うことができるからなのです。
クレンジングがスキンケアに役立つのは「界面活性剤」と「乳化」がポイント?
クレンジングはいわば、油分を落とすための洗浄剤のようなもの。ファンデーションやBBクリーム、日焼け止めは油分が多いので、皮脂やほこり、表面の汚れを落とすことを目的に作られた洗顔料では不十分なのです。
イメージとしてはお皿洗いの洗剤ですかね。お皿には多くの油分がついていますので、石鹸ではぬるぬるが落としきれないはず。
そのためにお皿洗い用の洗剤が用意されているというわけです。
クレンジングには通常の洗顔料のような成分に加え、界面活性剤が含まれています。界面活性剤とは界面(物質の境の面)に作用して性質を変化させる働きがあります。
この界面活性剤が油分と水分という弾き合う性質の境目に作用して、二つの成分を混じり合わせてくれるわけです。この水分と油分の境目を無くすことを「乳化」と呼びます。
普通の洗顔料は水分が多く、強固なメイクの油分や皮脂と弾きあってしまい、綺麗に洗浄することができませんが、クレンジングは界面活性剤が乳化を行うので、メイクの油分と水分を馴染ませ、スッキリと落とすことができるのです。
メイクだけでなくメンズの毛穴の汚れにも働きかけるクレンジング
クレンジングはメイクを落とすだけでなく、毛穴の汚れにも働きかけてスッキリと洗浄してくれます。これがメンズもクレンジングを必要とする理由。
メンズ肌は女性よりも油分が多いので、毛穴汚れや表面のテカリ、肌のくすみが起こりやすいです。特に皮脂の詰まりによる毛穴汚れは顕著で、汚れを放っておくと毛穴が広がってしまったり、毛穴汚れそのものが黒くなりイチゴ鼻のような状態にもなりかねません。
また嫌なニキビの原因にも。
女性はメンズの方の毛穴汚れやイチゴ鼻にはかなり敏感ですので、もしあなたがこのような状態になっているのであれば、すぐにでも改善が必要。
クレンジングを使って毛穴汚れを解消し、くすみのない清潔なメンズ肌を作っていきましょう。
使用頻度はどれくらい必要?使うタイミングはいつ?
そんなメンズスキンケアとしてとても必要なクレンジングですが、よく質問されるのが以下、二つの質問。
- メンズクレンジングの使用頻度はどれくらい必要なのか
- 洗顔とクレンジングの使う順番は?
どちらもクレンジングを使う上で必要な情報ですので、詳しく解説していきます。
クレンジングの使用頻度はどれくらい必要なのか
メイクをする男性は毎日使用が必要
もしあなたがメンズメイクをするのであれば、クレンジングは毎日必要。
この「メイク」にはファンデーションやBBクリーム、日焼け止めも含まれます。これらは先程ご説明したように油分を多く含んでいますので、洗顔料では洗浄効果が薄く、汚れとして残り、皮脂と混じってしまうことで肌トラブルやニキビの元となりますので、要注意です。
メイクをしない男性は週に2-3回使用がおすすめ
では逆にメイクをしない男性であれば、どれくらいの頻度でクレンジングをする必要があるのでしょうか。その答えは週に2回から3回くらいが良いかと思います。つまり2日か3日に1回ですね。
クレンジングは界面活性剤が含まれている洗浄力の高い洗浄剤です。その洗浄力の強さゆえに、使用しすぎると肌を痛めたり、乾燥肌の原因となる可能性があります。
つまり必要以上に油分を取りすぎる可能性があるのですね。肌の表面から油分が過剰に取り除かれると肌が乾燥し、肌トラブルが起こりやすい状態になるだけでなく、乾いた分を取り戻そうと肌の内部から補うための油分が過剰分泌され、メンズの大嫌いなテカりの原因となりかねません。
クレンジングを使い出すと肌ケアが進みますので、ついつい、さらに良くしようとクレンジングの使用頻度を高めてしまいがちですが、メンズスキンケアとしては逆効果になる可能性が高いので、多すぎるクレンジング使用は不必要だと覚えておきましょう。
洗顔とクレンジングの使う順番は?
クレンジングを使う順番は洗顔料を使う前です。まずはクレンジングを使って顔の表面にある油分、毛穴奥にある汚れを浮き上がらせて、しっかりと落とす必要があります。
その後に洗顔料を使い、クレンジングそのものや落としきれなかった汚れや油分をオフします。
W洗顔とは?
クレンジングの中には「W洗顔不要」と謳っているタイプのアイテムが多くあります。
これはクレンジングを使った後に洗顔をWでする必要がないという意味で、洗顔料をクレンジングの後に行わないことで、潤い成分を顔に残す効果を期待したもの。
ではメンズもW洗顔不要の方が良いのか?これに対しては個人的な好みがあるので絶対とは言いませんが、W洗顔をした方がおすすめです。
女性と男性では肌の仕上がりの好みが異なります。女性はしっとりもっちりの肌に仕上がるのを好むのに対して、男性はスッキリ、さっぱりの仕上がりを好みます。
W洗顔をしないことにより肌の水分を多めに残すことができるのですが、男性がスキンケアとしてメンズクレンジングを行う場合には、汚れをしっかり落とすことが目的ですので、洗顔料をクレンジングの後に行う、W洗顔がおすすめですし必要と言えるでしょう。
おすすめのクレンジング方法をご紹介
さて、これまでなぜメンズにもクレンジングが必要なのか、どれくらいの使用頻度が最適で、使用するタイミングなどについて解説してきました。
次にこの項目では実際にメンズの方がクレンジングを行う際のおすすめの使用方法をご紹介していきます。
おすすめのメンズクレンジングのやり方
男性も女性も基本的にクレンジングのやり方は基本的に変わりません。まずはメイクをしている人もしていない人にもおすすめなクレンジングのやり方を基本からご紹介していきます。
- 手を清潔にする
- 手を清潔なタオルで拭く
- ポイントメイクからオフする
- オイリーな箇所から順番に落とす
- 適温でクレンジングをすすぐ
- 洗顔料を使い、クレンジングや残った汚れを落とす
- すすぎを十分に行う
①手を清潔にする
まずクレンジングを行う前には手をハンドソープなどできれいに保っておくことが大事です。汚れた手で肌を触ってしまうと毛穴から汚れや菌が入ってしまい、肌トラブルやニキビができる原因となるので注意が必要です。
メンズの方は無意識に汚れた手で顔などを触る癖がある方が多いですが、このスキンケアを機会に注意してみましょう!
②手を清潔なタオルで拭く
クレンジングの多くが濡れた手で扱うのをNGとしているものが多いです。その理由は濡れた手でクレンジングを扱ってしまうと、界面活性剤の働きがスタートしてしまい「乳化」が進んでしまい汚れを落とす効果が薄まってしまうから。
できるだけ手の水分をタオルでとってからクレンジングを手のひらに伸ばすようにしましょう。
もちろんその際には使いまわしたり、汚れたタオルではなく、清潔なタオルを使うべきなのは言わずもがなです。
③ポイントメイクからオフする
もしメンズメイクをしていて、アイシャドウやリップ、マスカラなどを使用しているのであれば、それら(ポイントメイク)からオフする必要があります。
これらポイントメイクは水分が多い箇所につけるので、ウォータープルーフであったり、メイク崩れがしにくく作られています。
もししっかりとしているのであれば、クレンジングだけではなく、ポイントメイク専用のクレンジング、ポイントリムーバーも使うのが良いでしょう。
④オイリーな箇所から順番に落とす
主に顔の中心部分、眉毛の上から鼻筋にかけてのTゾーンや小鼻、頬周りはオイリーになりがち。まずはこちらからクレンジングで丁寧に洗浄してやる必要があります。
特にメンズはTゾーンや小鼻周りが皮脂汚れが目立つケースが多いので、注意してメイクオフ・スキンケアを行ってください。
⑤適温でクレンジングをすすぐ
メイクや汚れが落ちたのであれば、熱すぎず冷たすぎない、適温でクレンジングをすすいでください。メンズの方の中には冷水や熱湯で顔を洗う方もいらっしゃいますが、肌のストレスになったり、毛穴が閉じたり開いたりする原因となります。
必ず適温で洗顔やクレンジングを行うようにしましょう。
⑥洗顔料を使い、クレンジングや残った汚れを落とす
クレンジングが終われば、洗顔料を使ってクレンジングや落としきれなかった汚れを落としていきましょう。
クレンジングを使えば皮脂汚れやニキビの原因となるような余計な油分はすでにオフされているはず。この洗顔料を使うフェーズではゴシゴシと肌に刺激を与えるような洗い方は必要ありません。
短時間でさっと、洗い落とすくらいで十分です。
⑦すすぎを再度十分に行う
最後はこれも適温のお湯でしっかりとすすぎを行えばOK。この後は清潔なタオルで肌をゴシゴシと擦らず、ぽんぽんと抑えるように拭いてやるのが良いです。
どれだけ柔らかいタオルであっても、クレンジングを行なった後のメンズ肌には大きな刺激となる可能性が高いです。刺激を与えないよう注意してください。
またメンズクレンジングを行う際には洗髪や洗体を終えておいてから行うのが良いです。洗顔をした後にシャンプーやリンスを使った洗髪をおこなうと、また再度汚れが顔についてしまいますからね!
化粧水や乳液を使ってしっかりと保湿を
さて、これまではメンズクレンジングについて詳しくお話をしてきましたが、最後にとても大事な点をお伝えします。
それはメンズクレンジング後の化粧水や乳液を使った、保湿の必要性。メンズクレンジングは毛穴の汚れや肌のくすみを改善するのにとても効果的ですが、その効果ゆえに肌へのダメージが少なからずあります。
さらに表面の油分を取り去ってしまうために、肌の内部の水分が蒸発しやすい状態なので、急いで水分補給&油分調整をしてやる必要が出てくるのです。
そのために役立つのが化粧水と乳液。化粧水は失った水分を補給し、潤いを与えてくれますし、乳液は薄く肌の表面にオイルの膜を張ってくれるので、肌表面からの水分の蒸発を防止。
メンズの方は乳液は「どうも苦手…」と言う方も多くいらっしゃいますが、そういった方は使用量を控えめにすることで対処しましょう。
ベタつく、テカるのがいやだからといって乳液を使わないと、どんどんと肌の内部が乾燥し、その乾燥を取り戻そうと本来不必要な油分を過剰分泌することによるメンズ特有の肌、「インナードライ」を引き起こしかねません。
よほどニキビができやすい、洗顔し終わったらすでに皮脂が浮いてくるような強い脂性肌(オイリー肌)でない限り乳液を適度に使用するのがおすすめです。
おすすめのメンズクレンジングアイテムは次のページで紹介
いかがだったでしょうか、今回は「メンズにもクレンジングが必要か?」をテーマに解説してきました。
ポイントをまとめると以下のようになります。
- メンズもクレンジングをした方が良い
- クレンジングは週に2-3回の頻度がおすすめ
- クレンジングをする際には正しいやり方・使い方が必要
- メンズクレンジング後は保湿を必ず行う
- ニキビ肌でなければ乳液にもチャレンジ!
ぜひこの記事を読んで、これまでしてこなかった男性の方もメンズクレンジングに挑戦してみてくださいね。
その場合のおすすめメンズクレンジング商品や選び方などは次のページでご紹介しています。
ぜひ興味がある方はこちらもチェックしてみてください。