男性の肌がベタつきやすいのは、女性と比べて皮脂分泌量が多いからです。拭いても拭いてもテカる顔。脂性肌に悩むメンズは多くいらっしゃることでしょう。
All Aboutが2018年に実施した「肌の状態と人の印象に関する調査」では、男性の肌の状態が良いほど女性からの第一印象が良いと言うことが明らかになっています。
また、同調査内で行なったアンケートでは「出会いたい男性像」ランキングに『清潔感』が1位にランクインしているというのも見逃せません。
居酒屋のタオルで顔面を擦り拭く男性に清潔感なんてこれっぽっちもありませんから、メンズのスキンケアは周囲や女性からの高感度を得るためにも欠かせないものだと言えるでしょう。
本記事では脂性肌に悩むメンズへ、ベタつきの原因や対処方法・避けるべき洗顔方法についてをご紹介します。
まずは男性の脂性肌の症状と原因を知って、どういったメンズスキンケア対策が有効であるかを理解しましょう!
脂性肌(オイリー肌)とは?
メンズに多い脂性肌は、オイリー肌とも呼ばれています。
脂性肌による過剰な皮脂分泌は、つまり毛穴(白角栓・黒角栓)や開き毛穴などの症状の原因となるため、治療・改善するべきでしょう。
顔の毛穴に貯まった皮脂は角質と混ざることによって栓のような状態に。
そうすると、皮脂や皮膚に残った汚れが長期的にとどまって酸化が進み、毛穴自体が黒ずんだり、毛穴が開きっぱなしの状態(開き毛穴)になったりするのです。
皮脂や汚れが皮膚に残っている状態は大変不清潔な状態。
ニキビや吹き出物などの原因になるため、肌の状態を悪化させないためにも適切なメンズスキンケアを行う必要があります。
- おでこ(Tゾーン)が異常にテカり、ベタつく
- 毛穴が開きっぱなしの状態になり、汚れが溜まる
- 毛穴に貯まった汚れが酸化して黒ずみ、目立つ
メンズ脂性肌やニキビ肌になる原因は?
肌の皮脂分泌は男性ホルモンの「テストステロン」の働きによって起こります。
脂性肌になってしまう原因とは、このテストステロンの分泌量がストレスや生活習慣・加齢・遺伝などによって活発になるから。
また、男性は女性と比べて肌が乾燥しやすい傾向にあります。
肌が乾燥すると、その潤いを取り戻そうと皮脂腺の働きが活発になり、皮脂が過剰に分泌されることで脂性肌が起こりやすくなるのですね。
- 男性ホルモンの作用
- 生活習慣やストレス
- 加齢
- 遺伝
メンズ脂性肌を予防する方法
皮脂トラブルを防ぐためには、日常的な心がけによって行う予防方法と、スキンケアを定期的に行う予防方法の2種類があります。
まず最初に取り組むべきは生活習慣、食生活、ストレス状況の改善。
健康的な肌を維持するためには普段の生活から見直す必要があります。
バランスの良い食事、十分な休眠・睡眠、規則正しい生活、適度な運動などを意識的に行うことで心身ともに健康的な状態を目指します。
ただ、現代に生きる男性の方の中にはそういった生活を送ることが難しい方もいらっしゃるはず。
そうなるともう一つの解決方法である、脂性肌を予防するスキンケアも必要となってくるというわけです。
- 肌を清潔に保つ
- 皮脂と水分の適切なバランスを保つ
- 皮膚に刺激を与えない
肌があまりにもベタつくからといって強い洗浄剤で肌をゴシゴシ洗ったり、あぶらとり紙を使って頻繁に皮脂を取り除いたりすることは逆効果。
皮脂が多すぎず、乾燥しすぎない絶妙なバランスをキープするためのメンズスキンケアが大切です。
メンズ脂性肌の方向けのスキンケアは?
脂性肌に悩む全てのメンズに実践してほしいスキンケアの方法をご紹介します。
効果が出やすく、今日からでも実践可能な脂性肌の対策方法は以下の通りです。
- 正しく洗顔を行い、適度に入浴する
- 正しいスキンケアを実践する
- 生活習慣の改善を心がける
メンズ脂性肌への対策①:正しい洗顔を身につけて乾燥させすぎない
男性の脂性肌が悪化してしまう原因の1つに「日に何度も洗顔を行う」ことがあります。
何度も洗顔料を利用することで必要な皮脂までが落ち切ると、今度はお肌が乾燥して皮脂腺の働きが活発になってしまうのです。
肌の潤いを取り戻すために皮脂が分泌されるため、洗顔をする前よりもかえって顔がベタつくということが起こることに。
石鹸や洗顔料を使った洗顔は1日に2回で十分なので、毎日適切な回数のスキンケアを心がけましょう。
メンズ脂性肌への対策②:洗顔・入浴後は必ず化粧水と乳液で保湿する
熱いお湯を浴びた入浴後は特に肌が乾燥しやすい状態にあります。入浴中に洗顔していればなおさらですね。
肌の乾燥は皮脂の過剰分泌の原因の1つだと冒頭で説明しましたが、そのままメンズスキンケアを怠ってしまうとすぐに顔がベタつき始めますから、しっかりと保湿を行って水分補給してあげましょう。
メンズスキンケアを行う際は、化粧水で肌に潤いを与えた上に保湿クリームなどを塗って化粧水が蒸発しないように蓋をすると効果的。
これを継続的に行い、弾力のあるモチモチメンズ肌になったら十分に水分補給された証拠ですよ!
メンズ脂性肌の対策③:ホルモンバランスを整える
ホルモンバランスの乱れは脂性肌の原因の中でも根本的な部類に入ります。テストステロンの分泌が適量になれば脂性肌の悩身も改善するからです。
ホルモンバランスの乱れは、生活習慣を改善させ、ストレスを低減することで改善すると言われています。
規則正しくストレスのない生活を送ることが大切です。
- 適度な運動をする
- なるべく早くベッドに入る
- 食事は3食、バランスの良いものを食べる
日常生活においてストレスをゼロにすることは不可能だといっても過言でないでしょう。
「ストレスを無くす!」と意気込んで生活すること自体がストレスになることもありますから、できることから少しずつ変えていくと良いですよ!
間違った洗顔のやり方をしていないか検証しよう
いくら脂性肌の改善に取り組んだところで、そのやり方が間違っていれば効果は現れません。
特にメンズは間違った洗顔の方法を実践している方が多いですから、この機会に正しい洗顔の方法を覚えておきましょう。
メンズがやりがち!間違った洗顔のやり方をチェック
以下の条件に当てはまる洗顔をしている方は要注意です。
- 冷水で洗顔している
- 熱いお湯で洗顔している
- 泡を立てずに洗顔している
- 力を入れて洗顔している
- 1日3回以上洗顔している
本記事筆者の感覚ですが、泡を立てずにゴシゴシ洗顔している男性が特に多い印象です。
「それ・・・大丈夫なの?」なんて思います。
ダメなメンズスキンケアの例:冷水で洗浄をしている
冷水洗顔は、急激な温度の低下によって肌へダメージが与えられます。
お肌の皮脂よごれや角質汚れも低音の冷水では落としきれません。毛穴に詰まった皮脂よごれは言うまでもなく綺麗にならないでしょう。
洗顔はぬるま湯を使って、しっかり油汚れが落ちるように洗い流すのがコツです。
熱すぎるお湯で洗顔することもNGです。これは冷水の場合とは逆で、お肌に必要な皮脂や角質を落としすぎてしまうことによって乾燥肌の原因となります。
お肌の理想的な状態は、皮脂と水分がちょうど良いバランスで含まれている状態です。
皮脂は皮膚を保湿する効果も持っているため、熱いお湯でその全てを洗い流してしまわないようにしましょう。
ダメなメンズスキンケアの例:泡を立てずに洗顔している
ペースト状の洗顔料を使っている方は、必ず泡を立てて洗顔してください。キメ細かい泡があってこそ汚れが綺麗に落ちるのです。
顔の肌は思っている以上に敏感です。
洗顔の際には細かくふんわりとした泡で優しく洗浄することがポイントになりますから、泡を立てずに手でこするような洗顔の方法は肌にとってマイナスです。
泡を立てずに洗顔することは、汚れが落ちないことだけでなく、肌トラブルの原因にもなってしまいます。
ペースト状の洗顔料を泡立てることが手間に感じるメンズは、泡の状態で洗顔料が出てくるプッシュ式の洗顔料の購入を検討してみましょう!
ダメなメンズスキンケアの例:力を入れてゴシゴシ洗顔
力を入れてゴシゴシ洗顔するくらいなら、洗顔しない方がマシです。
毛穴がますます広がり、肌荒れや乾燥、色素沈着などスキントラブルの原因となります。
特に前述の泡を立てずに洗顔するダメな例との合わせ技の破壊力は凄まじいです。
洗顔は優しく、汚れをしっかり落とすように行いましょう。
ダメなメンズスキンケアの例:1日3回以上洗顔している
必要以上の回数の洗顔をしている方も注意してください。
1日3回以上洗顔をしているようだと、肌に必要な皮脂がこそげ落ちてしまい、油分が失った肌はどんどんと表面から水分が蒸発し乾燥状態に。
これは乾燥肌の原因となったり、逆に脂性肌の原因にもなるため避けるべき行為だと言えます。
まとめ:正しいスキンケアを身につけて清潔肌メンズになろう
本記事では脂性肌に悩むメンズのためのスキンケア方法を紹介しました。
脂性肌の原因はホルモンバランスの乱れや生活習慣、ストレスです。まずはこれらを改善することによって心身ともに健康的な状態にしましょう。
その上で、正しい方法に従ったスキンケアを行えばさらなる清潔感を出すことができます。
お店に来店するや否やハンドタオルで顔面を拭くことがもうないよう、自宅で対策できるスキンケアをおすすめします。